伝説のトレンディドラマ『東京ラブストーリー』が25年後に帰ってきました。
東京ラブストーリーの【リカ、カンチ、さとみ、三上君】のその後は?
医大生でスマートな三上君、優等生でカンチの憧れだった可愛いさとみ、三上君と同じ医者でク-ルな尚子、そして主人公のカンチと自由奔放なところが魅力のリカは。。。25年後、50歳になった彼らがどうなっているのか、気になりますよね?
さとみは。。。
50歳になっても変わらず、優等生の仕事をバリバリこなす、できる主婦。
まあ、年相応になりましたね。小ぎれいなオバサンになりました。
さとみと恋愛関係にあった三上君は。。。
故郷で医者をしています。ひげを生やしてダンディに♡悩みを抱えた今は、かつての遊び人から哀愁漂う傷を負ったオジサマへ。
自由奔放だったリカは。。。
ふっくらしたお顔のたるみが、ちょっぴり気になります。でも、100%の嘘偽りない笑顔は、25年前と全く変わらない!そして、真っすぐな性格もそのまま。千葉で農業をやってます。
本書ではリカが主役といって良いほど、主要人物の中で最も魅力的に年を重ねていました☆
そして主人公のカンチは。。。
優柔不断で相変わらず、25年後もリカやさとみには頭が上がりません。25年経っても、悶々とした性格なんです。現在は故郷で教頭職につきました。
そして25年後。。。【リカ、カンチ、サトミ、三上君】の4人が、ふとしたきっかけで連絡を取るようになり、再会します。
そして、ドラマが再び動き始める。
東京ラブストーリー After 25 years の見どころ!
見どころの前に、まず一言。
本書は東京ラブストーリーの続編なので、本編である25年前のコミック『東京ラブストーリー』を読んでない人にとっては、ただの中年男女の感傷的なハナシと取れるでしょう(;´・ω・)
見どころ1 25年前の彼らの姿を思い出しながら、50歳になった彼らと再会し、同窓会気分を味わおう♫
それぞれの登場人物を見て、
『あっ、サトミちゃん、ちょっと面影あるけど、やっぱりオバサンになっちゃったね~。(自分もだけど...)』
『カンチもタダのおっさんになったな~。あの情けない性格は、幾つになっても変わらないだね。』
『三上君は、年をとってもイケメンだね♡』
などなど。
25年経っても変わらない『ガラスの仮面』のマヤや亜弓さんみたいなサザエさん的なキャラではなくて、我々と同じ速度で年を重ねた『東京ラブストーリー』の登場人物たちだからこそ、味わい深い思いがあるんですよね。
見どころ2 カンチ×リカ、さとみ×三上君 25年後の再会で、焼けぼっくいに火がつくの?
気になるのは、かつて大恋愛をして結局結ばれなかった2組のカップル。
25年経った今でも、お互いの気持ちは残っているのか?
この4人の感情のさざ波を、過去には戻れないほど年を重ねてしまった彼らの切なさに、感情移入してみてはいかがでしょうか?
25年前のあなたは、恋をしていましたか?
破れた恋のお相手が、25年後に突然現れたらあなたのココロはどう動く?
かつて選ばなかった恋。もし選んでいれば。。。25年後は今より幸せになれたと思いますか?
普段、心の奥底にしまい込んでいた『甘酸っぱくて、こっ恥ずかしくて、大切な記憶』が、もしかしたら甦るかもしれません。カンチとリカが呼び覚ますかもしれませんよ?!
見どころ3 中年になった登場人物を通して、人生についてしみじみ考え、共感する
『東京ラブストーリー』本編では皆が若かったから、恋愛主体のストーリーだった。本書は、50歳となり【子育て、老い、家庭での役割、仕事、夫婦関係、友情】などのテーマが浮かび上がります。読者が同世代前後であれば、どこかしら共感するんじゃないかな?
私が何よりうれしかったのは、リカが25年前と変わらず、誰よりも『生きる』ことに積極的で、パーっと大地を照らすお日様のような明るさと逞しさを保ち続けていてくれたこと。
そして、25年後の今も魅力を放つリカが、なぜここまで素敵な女性に成長したかを示すエピソードが丁寧に描かれていたから。
25年間という長い歳月で、培ってきたものがその人の魅力を輝かせる✨
作者、柴門ふみ氏の周りには、リカのように素敵な生き様をしてきたモデルがたくさんいるのでしょうか。
作者の柴門ふみが描きたかった『東京ラブストーリー After 25 years』とは?
作者(柴門ふみ)のあとがきから、一部引用します。
動き出したリカとカンチを使ってこの続編で、まず描きたいと思ったのは、
『若い頃、恋愛関係のあったふたりが中高年となった時に、その関係性はどうなっているのか?』でした。
年老いていく親や、成長してく子供、友人をはじめとする自分自身を取り巻く人間関係も、20代の頃に想像していたものとは、まったく違う様相を見せているでしょう。
とはいえ、25年という時期の経過があっても、人の中には「変わらない部分」が必ずあるはずです。
その人間の核となっているものをきちんと描こう、と思いました。
当時、『東京ラブストーリー』を楽しんで下さった読者の方々はもちろんですが。「かつて恋をしたことのあるすべての男女」にこの作品を楽しんでいただければと思っています。
こちらは、最新版。50歳になった彼らのストーリー。
こちらは25年前の本編。
スポンサーズ リンク
[ad#ad1]