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クラシック音楽&ライブ鑑賞

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』は、ヤバイほど美しくて悲しくて、今年一番の映画だった☆

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こんにちは、かりんです。

ワタシ、迂闊でした(-"-) こんなに美しき天才・バレエダンサー、セルゲイ ポルーニンを知らなかったんですから。

バレエ習っていたのに、一体どこに目をつけていたんだろうか...と。

 

今日は、2017年7月公開し、現在大ヒット上映中の『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』の映画の感想など書いていきますね。

 

 

 

1.ダンサー、セルゲイ・ポルーニンを知らずとも、youtubeで2000万回以上再生された、Take Me To Churchは見覚えあるはず?!

 

実はワタシ、セルゲイ・ポルーニンの映画を観たのは偶然の幸運だった。お目当ての『午前十時の映画祭』でオードリー・ヘプバーン作品を見そびれて、丁度いい時間にある手ごろな映画を探していただけでした。

新宿歌舞伎町のゴジラ映画館から、歩いていける武蔵野館で、ダンス映画があることが分かり、全く期待もせずに向かったのでした。先入観ゼロで観た映画です。

しかし、上映中に突然、既視感が!!!! あ、この映像。。。確かニュースになったダンス動画だ!スマホで何度も繰り返し、夢中で観た動画が、突如スクリーンいっぱいに表れた!

 

そう。この驚くべき跳躍をする美しきダンサーが、セルゲイ・ポルーニンだったのです。

 

この動画『Take Me To Church』は、2015年2月にyoutubeにアップロードされるやいなや、短期間に再生回数がものすごいことになり、2017年6月時点で2000万回以上にもなっている大ヒットMV。このMVについて、セルゲイはこう述べています。

映画のパンフレットより引用

『Take Me to Church』

(バレエを引退する)ラストダンスのつもりで踊りました。これまでの全てを注ぎ込んで、4カ月間これだけにかけたんです。踊る前は、とにかく(撮影を)終わらせたかった。(俳優を目指すため)演技の学校に行くことも決まっていたので、終わらせて演技に集中したかった。

そんな心境で踊り始めたけど、これで何もかも終わりなんだという気持ちー臨終の感覚で踊っていると、自分の中のもやもやとした霧のようなものが少しずつ晴れていくような気がした。空っぽになって、感情の赴くままに踊りました。すると、僕が捨て去ろうとしているものばかりが頭に浮かんで、とても悲しかった。

撮影が終わって、すぐにゼレンスキー(ミュンヘンバレエの芸術監督でセルゲイの師)に話しました。『ギャラはいらない、ダンスが好きだから踊りたい。』とね。

 

この動画の予想以上の反響により、セルゲイは一度は決別しようと思っていたダンスの世界と、再び手をつなぐことになる。一つの大きな転機となる。

 

 

2.ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣 を観て

この映画は、現代バレエ界きっての天才であり、異端児であるセルゲイ・ポルーニンの素顔に迫ったドキュメンタリー映画である。

現在セルゲイは27歳。現役バリバリの天才バレエダンサーの半生をここまでエグく描ききった映画があったのか?!というくらい、観衆の心にセルゲイの苦悩や危うさが、深く深く突き刺ささります。

また、母親のガリーナが、バレエを習いはじめの頃からの動画・写真を撮っていたため、長期に渡るドキュメンタリー映画に仕上がったのも味わい深い。

 

ダンサー、セルゲイ・ポルーニンの見どころは?

  1. とにかく美しすぎる。女だけでなく、男も惚れる美しきセルゲイの姿をじっくり味わいましょう。どの角度でみても、彫刻のように美しいお姿はまるで神です。
  2. 幼少期オリンピックの体操選手を目指す時から、小さな少年の頃から、ティーンになるまでの映像。驚くべき跳躍力と回転数、完璧な足さばきなど、貴重映像が満載。
  3. 1970年イギリスのロックバンド ブラック・サバスのヘビメタ『Ironman』が、セルゲイの異端児性とマッチして、彼の内面の危うさを引き立てている。
  4. この物語のもう一つの物語は、貧しい片田舎の家族の【犠牲→分裂→別離→再生】だ。そして、筋書などなくて、映画製作の進行と共に家族のありかたも変化していく。家族のイマを描く物語。
  5. はじめにプロデューサーのガブリエルから、セルゲイにドキュメンタリー映画製作のオファーがあったが、ガブリエルを信用できるまで何年もかかったのでOKを出すのも時間がかかった。そして、撮影は常にカメラが回っている状態で、長期間に渡って根気よく作り上げられた作品。
  6. セルゲイが内面と身体の苦悩を惜しげもなくスクリーンに表してくれたので、彼の苦悩に共感しながら一緒にココロの開放や成長を味わうことができる
  7. セルゲイ・ポルーニンの舞台を生で観ることは、おそらく難しいでしょう。けれども、映画館の大スクリーンで彼の超絶技巧を余すことなく堪能できるのが、貴重な体験になるはず。とくに、大スクリーンでの『Take Me To Church』は圧巻です!!

 

 

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 簡単なストーリー

※ネタバレあり!これから観る人は、SKIPして下さいませ:-)

途方もない才能に恵まれ、国際的なスターになるべくして生まれた、ウクライナ出身のセルゲイ・ポルーニン。

母親のガリーナはセルゲイの才能をいち早く見抜き、体操からバレエへ転向させる。さらにウクライナの町のバレエ教室でのんびりやるよりは、本格的にキエフのバレエ学校で厳しい訓練をさせることを選ぶ。さらに少年期の初めに、イギリスのロイヤルバレエスクールへ転入させる。

貧しい家族は、セルゲイのスクール代・生活費を賄うために、父親と祖母が外国まで長期に渡って出稼ぎをしながら、セルゲイの将来のために犠牲を払って支えていく。セルゲイは、半端ない家族の期待と犠牲を背負って、幼少時代から青年期初頭にかけて必死に努力する。失敗は許されないと、心に誓って。自分が成功することが、バラバラになった家族を一つにまとめることになると心に信じて。

セルゲイは、キエフの学校でも、ロイヤルでもいち早く頭角を現す。そして、19歳のとき、英国ロイヤルバレエ団で史上最年少のプリンシパル(主役級、第一舞踊手)に昇格。大スターへの階段を短期間に駆け上がる。

しかし、一方で家族の再生のために頑張ってきたセルゲイの元に『両親の離婚』の知らせが舞い込む。今まで家族のために必死で努力してきたものが、全く無意味となり、バレエへの情熱・頑張る動機すら見失い、そこからは破天荒な行動がマスコミにリークされはじめる。

プリンシパルで上半身を裸で舞台に立つことが多いのに、身体がタトウーで覆われている。ドラッグやお酒でハイになっている姿。パーティピーポー。マスコミのインタビューはボイコット、、、などなど、悪評判でゴシップ記事をにぎわす日々。

そんななか、22歳の時、人気絶頂のセルゲイは、ロイヤルを退団する。

そこから、色んなことにもがきながら挑戦するセルゲイ。苦悩のなか、元マリンスキーバレエ団のプリンシパルで現ミュンヘンバレエの芸術監督のイーゴリ・ゼリンスキーと出会い、彼を師として慕い自分の生き方を模索していく。

 

 

3.セルゲイ・ポルーニンを表す人・ことば・動画など

最後にセルゲイ・ポルーニンをもっと知りたいひとのための『セルゲイ・ポルーニンのミニ辞典』を作ってみたよ。

 

 

セルゲイ・ポルーニンは『ヌレエフの再来』だ!

ヌレエフはバレエ好きなら誰もが聞いたことのある伝説のバレエダンサーです。

Wikipediaより

ルドルフ・ヌレエフは、20世紀最高のダンサー兼振家の一人と言われています。1938年旧ソ連生まれ。17歳でロシアの名門 ワガノワ キーロフ バレエ学校へ入学。その後ソリストとして、現マリンスキーバレエへ入団。伝説のニジンスキーの再来とも言われた。反面、激しい性格と反抗的な態度から政府が警戒。

1961年に亡命し、1963年ごろから20年近く英国ロイヤルバレエ団のマーゴット・フォンティンとペアを組み伝説のパートナーと呼ばれた。

ヌレエフの再来だ!とは、反抗的な態度と天才的なところを指して、そう呼ばれたのでしょう。

 

 

 2009年セルゲイ・ポルーニンが史上最年少でプリンシパルとなった『英国ロイヤルバレエ団』とは

イギリス最高峰の王立バレエ団。フランスのパリオペラ座、ロシアのマリンスキバレエと共に、世界三大バレエ団の1つと称される。

演目は、クラシックバレエから現代作品(コンテンポラリーダンス)まで幅広いレパートリーを持ち、年間を通じて公演を行っている。

かつては、ルドルフ・ヌレエフ、シルヴィ・ギエム、アダム・クーパー、熊川哲也、吉田都など多数在籍していた。

 

 

セルゲイ・ポルーニンは、イギリス時代にローザンヌ国際バレエコンクールで、金賞を受賞していた!

Wikipediaより抜粋

ローザンヌ国際バレエコンクールは、スイスのローザンヌで毎年行われる、15歳~18歳までのバレエダンサーを大賞にしたコンクールである。

スイスの非営利法人によって1973年より開催。若手ダンサーのキャリア形成につながるのが目的。このため、世界の著名なバレエ学校33校およびバレエ団32組と提携している。

賞には、無償で留学・研修できる権利を生活支援金とともに授与している。

著名なバレエダンサーの吉田都、熊川哲也、上野水香、中村祥子も、受賞しました。


2006年のセルゲイ・ポルーニンのローザンヌファイナルの映像です。クラシックバレエとコンテンポラリー。少年のセルゲイ、でも技術は圧倒されますね!

 

 

映画のテーマソングになったブラック・サバス『Ironman』

ブラックサバスの『アイアンマン』は、1970年にリリースされた曲。バンドのイメージが黒魔術を意識したようで、聴いているうちに気持ちが不安定になってくるような曲。

アメリカ映画『アイアンマン』の中で使われたようです。

セルゲイ・ポルーニンの映像に合わせると、妙にしっくりとお洒落な印象に変わるのが、不思議なところ☆

 

 

セルゲイ・ポルーニンの現在の活動は?

セルゲイ・ポルーニンは、2012年にロイヤルバレエ団を退団後、2014年『黄金のマスク賞』最優秀ダンサー賞を受賞。またミュンヘンバレエで、『常任・ゲストアーティスト』となっている。

現在は、ダンサーを支援する組織『プロジェクト・ポルーニン』を発足。定期的に公演活動を行う。

また、以下の映画出演も決定しているようですね。

  • オリエント急行殺人事件
  • Red Sparrow
  • The White Crow

 

セルゲイ・ポルーニンのSNSもチェックしたよ

セルゲイ・ポルーニンのTwitterはコチラ

 

セルゲイ・ポルーニンのインスタグラムはコチラ

 

 

 

以上、セルゲイ・ポルーニンの映画を通して、セルゲイを深く知りたくなってまとめてみました♡

 

バレエやダンスが好きな人、家族について悩んでいる人、自分の生き方に迷っている人、究極の美を堪能したい人。。。など全ての人へ。ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣。

 

 









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