Chantal Dumo ~ささやかな癒しと自由を求めて~

シャンタル・デュモ

映画、本、雑誌のレビュー

2016年夏公開!新海誠 新作『君の名は。』が待ちきれない! 新海誠・作品の魅力を述べてみた。

更新日:

体調が辛いとき、悲しいときこそ感受性がビンビンなので、名作に出会えるチャンス❣

 

当たりまえの生活をしていると、見落としてしまうことが多々ある。

 

朝起きて、電車に乗って仕事へ行って、人混み慣れして、いつものスーパーで買い物して帰宅。

いつもの見慣れた風景は何の感動もなく、いつの間にか自分が機械になっているみたいに、淡々と過ごして一日が終わる、そんな日々。

 

ワタシが新海誠  作品を見つけられたのは、風邪のクセに頑固でしぶといヤツに捕まって、外出する気力と体力さえも奪われてしまい、ポッカリ空いた時間があったから。

 

時間はまるで砂時計をにらめっこしているくらいにゆっくり過ぎて、でも身体は言うことをきかずに悶々としている時、YouTubeの新海誠  新作『君の名は。』の映画予告を観て、その映像が

グググッ

と心の中に入りこんできたから。

一言で言うならば、ノスタルジックで泣けるほど美しいアニメーション。

その後はネットフリックスで、今までの新海誠・作品を貪るように観た。

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新海  誠 おすすめ

 

ほしのこえ・2002年公開

新海誠氏が、監督・脚本・演出・作画・美術・編集などほとんどの作業を一人で行った約25分のアニメーション。また、国内の多くの賞を獲得した作品。

画は後期作品に比べると、線も粗く素朴だけど若々しい作品。2046年地球から離れ、特別な使命を受けて惑星へ旅立つ少女と、地球で待つ少年の恋物語。遠く離れた惑星から、ガラケーで恋する少年へメールを打つ少女。

宇宙の美しさ、少女が懐かしむ地球の美しさが画にしみて、戻りたいけど戻れない…そんなノスタルジックな気持ちにさせてくれる作品。

地球から遥か彼方まで行ってしまった少女からのメールが、地球へ届くのは8年数ヶ月後…

件名:ここにいるよ

宛先:寺尾昇

24歳になったノボルくん、こんにちは!

私は15歳のミカコだよ。

ね、私はいまでもノボルくんのこと、

すごくすごく、好きだよ

というメッセージが泣けましたね。

 

雲のむこう、約束の場所 2004年

新海誠氏、初の91分の劇場長編作品。

こちらもかなりSFチックな作品です。個人的には、少し退屈した作品。

日本が津軽海峡を挟んで南北に1996年に分割占領されたという、現実とは別の...戦後の世界が舞台。

南北分断を象徴する空まで突き抜けるような、白くて高い塔。その塔には並行宇宙(パラレルワールド?)の情報が関係していたというちょっと難解な話。

 

ストーリー展開に疑問が残るけれど、相変わらず空の青さや、雲が風に流させれる描写は、泣けるほど美しく、風景画を眺めるだけでも一見の価値あり!

気になるのは主演2人の男性が、かの演技派俳優で彼らが声を発するたびに、俳優さんのお顔がチラついて困った。『Dr.コトー診療所』の吉岡秀隆氏、1990年代に人気を博した萩原聖人氏です。

 

秒速5センチメートル 2007年

~どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか~

 

新海誠氏が監督、原作、脚本、絵コンテ、および演出を手掛けた63分の劇場作品。

惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を「桜花抄」、「コスモナウト」、「秒速5センチメートル」で描く短編3部作の構成。

世界的な評価を得た作品で、間違いなしのイチオシ作品☆センチメンタリズム200%の作品。

1部「桜花抄」は、小学生から中一まで。桜吹雪とランドセル、電車と人の流れ、夜の冷たい吹雪...空から連なるように舞い降りる雪・ゆき・ユキ。

私たちが普段経験してきた光景、目にしてきている風景を見せられる。現実でみる景色に似ているようで、その数倍も美しく描かれているのが尚更、甘酸っぱくノスタルジックな気持ちにさせる。自らの美しい子供時代の思い出の数々が、映像を見ながら並行して、覚醒されていく感じ。

1部の少女役の声が、守ってあげたくなるような愛らしさがたまらないっ。

2部「コスモナウト」は、高校生になった少年と彼に片思いするサーファーの同級生の話。片思いの切なさがキュンキュンします。海や山、自然がこんなにも美しく描けるアニメーターっているのかしら?空って、長い時間ずっと眺めたりしませんよね?! でも、この映画では『空ってきれいだなー広いなー』って感じながら、大空を満喫できる...そんな第2部。

3部「秒速5センチメートル」は、幼馴染だった少年少女が、20代社会人として働く。色はグレー。かつての少年は、未だかつての少女との再会を待っている。1部や2部の映像に比べると、3部はどこか暗くもの悲しい東京を描いている。キラキラした過去ではなく、オトナになってしまった灰色の生活を描いているからなのか?広い東京で、何度もすれ違うも出逢えない切なさ…。

極めつけは、エンディングテーマの山崎まさよし氏が、泣かせてくれます。

いい仕事していますねぇ〜まさよしさん!

風景描写×声優×山崎まさよし の三拍子が揃った作品。

 

言の葉の庭 2013年

 

新海作品で最大のヒットとなった46分の映画。シーンの8割が雨で構成されている、雨と恋の物語。この作品の主役は、まぎれもなく、雨です!

靴職人を目指す高校生の少年は、雨の日は1限をさぼって新宿御苑で靴のデザインをしている。雨の日の新宿御苑のベンチで、いつも同じベンチで出会う年上の女性との淡い恋心が、キュン死♡してしまいそう。

大好きな新宿をこんなに美しく、感動的に描いてくれてありがとう!と、まずは言いたい作品。高校生の少年、24、5に見えるくらい老けてるンじゃない?というのが、突っ込みどころ。

 

そして、ラストの余韻に浸れるエンディングソングが、最高にイイ!秦基博氏の「 Rain」です。この曲を聴くと、また最初からストーリーを追ってみたくなる...そんな作品です☆

言の葉の庭 動画↓

 

『SFマガジン 2011/6月号 新海誠特集』より抜粋

5年も前になるけれど、2011年5月公開の新海誠『星を追う子ども』のアニメを記念して、早川書房『SFマガジン6月号』で新海誠特集をしていたようです。

過去の資料を取り寄せて、一部抜粋してみますね。

『モノローグのなくなった世界で』 アニメーション評論家の藤津亮太氏より

『星を追う子ども』は、ノイズでもなく、言葉でもない静かな音を画面に響かせることから始まる。この映画には、新海作品に必ずといっていいほど登場したモノローグが登場しない

新海監督は、(今までの作品で)モノローグを音楽のように響かせることで作品にフォルムを与えてきた。全編にわたって流れるモノローグは自然と過去形に落ち着くから、当たり前のように回想の色を帯びることになる。

『ほしのこえ』 (ミカコとノボルの)二人のモノローグは、二重奏さながらに交互に現れ、時に重なり合って物語を進行させる。二人の視線は内側ばかりを向いていて(中略)、その根底には二人の共通の思い出である「二〇四六年の夏の光景」への回想がある。

『雲のむこう、約束の場所』 主要人物は3人になりシチエーションも複雑化。その一方で、主人公ヒロキとヒロイン、サユリのモノローグが作品の基調をなしている。注目したいのは、この映画は冒頭に、劇中の事件より十三年経過した三十一歳になったヒロキの姿を置き、物語を「回想」として語りだしている点だ。

『秒速5センチメートル』 連作短篇映画で三篇からなり、(新海監督が2007年公開時点での)集大成的作品と位置づけた。「桜花抄」は、精度がより高まった美術と詩のようなモノローグが絡み合って、新海作品の一つの完成型といえる。本作もラストの「秒速5センチメートル」の時点から、「桜花抄」「コスモナウト」が回想されている。

続いて、2011年当時の新海 誠氏のインタビューを抜粋。当時の新作『星を追う子ども』について中心にお話されました。

新海 誠インタビュウ インタビュアー&構成:小林 治氏

ー今回のキャッチコピーにある「ジュブナイル」との出会いを教えてください。

※ジュブナイルとは、10代の少年少女を対象とする作品のこと。

新海氏:SFは好きで、小学校の図書室の本棚にあるSFの棚を、端から読んでいっていました。その中にすごく好きな児童文学があったんです。中学生の男の子がピラミッド・パワーに導かれて地下世界・アガルタに行くという話です。当時は知らなかったことがいろいろ描かれていてそれが、魅力だったんです。その作品がまさに僕がイメージするジュブナイルで、今回の作品の大きなきっかけとなっています。今回、これまでよりも大きな作品を作るにあたって、まずは冒険ものにしたいと考えました。

 

ー多くの人が最初に触れた新海作品は『ほしのこえ』だろうと思います。ですから、今作(星を追う子ども)でもSF的な要素を期待しているかたが多いかもしれません。

新海氏:『雲のむこう、約束の場所』も並行世界みたいな設定ですからね(笑)今回の作品は別にして、SFアニメを作りたいという気持ちは強く持っているんですが、なかなか難しいだろうな、と思っています。昔買って再読したポール・アンダースン『タウ・ゼロ』が、今でも圧倒的におもしろかったんです。「これ、アニメになるかな?」なんて思ったんですが、やはり難しい。自分がアニメーションで再現するのはちょっと難しいので、誰かがやってくれると嬉しいんですが(笑)。

それより、いまはもう少しアニメーション映画としてしっかり成立するものをやるべきだと思っているのかもしれません。

 

新海誠製作のCM集もなかなか良い◎

新海誠さんて、CM動画もいくつか作っているのですね。CMは短いけど、新海ワールドが少しだけ味わえて、ちょっと得した気分☆

以下の動画は、CM集で1つ1つはとっても短いです。最後から2番目のプラウド「だれかのまなざし」のみ7分弱の父と娘の短編物語構成になっていて楽しい。

1.Z会『クロスロード』

 

2.大成建設『地図にのこる仕事』まとめ

3.信濃毎日新聞 うた:タテ タカコさん

4.野村不動産ブラウド『だれかのまなざし』うた:『それでいいよ』和紗

 

 

 

新海  誠   新作『君の名は』2016年8.26公開予定

上映予定時間は約1時間。予告を見る限り、少しSFチックな要素がありそうですね。

新海誠  作品の魅力は、本物ソックリでありながら、本物よりも美しい自然や日常風景が描かれていること。究極のセンチメンタリズム。テーマソングの絶妙さ。

2016年真夏に観る新海作品の青空を、是非ともスクリーンの中で満喫したい!

ヒンヤリとした館内で青空を満喫した後に、本物のアツイ夏の空を味わいたいもの。

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