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ヒラリー・ハーン2016年来日コンサート!グラミー賞受賞CDの名盤『27の小品』 ヒラリー・ハーン・アンコール

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こんにちは、かりんです。

これから不定期で、旦那さんの徹(ペンネーム)が趣味のクラシック音楽やミステリーについても発信していきます。今後、楽しみにしてくださいね♪

今日はヒラリー・ハーンのアルバムの解説と紹介をします。

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「27の小品」は2013年に発売されたヒラリー・ハーンの二枚組みCDアルバムです。

 

収録曲:Disc 1

1 フランギス・アリ・ザデー:衝動

2 佐藤聰明:微風

3 ドゥ・ユン:虎がハマナスに出会う時

4 デイヴィッド・ラング:軽運送

5 ブン=チン・ラム:秋の孤独

6 ポール・モラヴェク:ブルー・フィドル

7 アントン・ガルシア・アブリル:第3の溜息

8 アヴネル・ドルマン:記憶ゲーム

9 デイヴィッド・デル・トレディチ:告別

10 メイソン・ベイツ:フォードの工場

11 エイノユハニ・ラウタヴァーラ:ささやき

12 ジリアン・ホワイトヘッド:トルア

13 リチャード・バレット:陰

14 ジェニファー・ヒグドン:エコー・ダッシュ

 

収録曲:Disc 2

1 クリストス・ハツィス:終焉

2 ジェフ・マイヤーズ:カウアイ島の腹立たしい鳥たち

3 マーク・アントニー・ターネジ:ヒラリーのホーダウン

4 ヴァレンティン・シルヴェストロフ:2つの小品

5 カラ・ラムナス:アーラーブとタラナ

6 レラ・アウエルバハ:記憶よ、語れ

7 ティナ・デヴィッドソン:地上の青い曲線

8 エリオット・シャープ:眼内の嵐

9 大島ミチル:メモリーズ

10 ジェームズ・ニュートン・ハワード:

 133...を下らないテンポで

11 ニコ・ミューリー:2声

12 セレン・ニルス・アイヒベルク:浮揚

13 マックス・リヒター:慰撫

Bonus track(日本版のみ)

マーク・グレシャム:カフェ・コルタディート

 


「27の小品」は、発売以来ずっと聴いています

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これほど長い間聴いて飽きないアルバムは彼女にかつてなかったのではないかと思わせる完成度と衝撃を持ちます。

ちなみに本盤は2014年度のグラミー賞(ベスト・チェンバー・ミュージック/スモール・アンサンブル・パフォーマンス部門)を受賞しています。

 

内容は、現代作曲家に依頼したアンコール・ピース27作品となります。

「現代」という括りから、先鋭的な要素、「アンコール」という括りからはコンサート終盤のリラックスしたかつ密度の濃い要素が窺えます。

実際、この27作品はそれらの要素の巧みにミックスされた作品群となっています。どちらかへのぶれ次第で、前衛的であったり、ヒーリング系だったりするのだと思います。

では、聴き易いかというと、現代作品ということで、それなりの曲はあるわけで、その中にちらほら耳当たりの良い曲が入っている構成になっています。

もちろん、何年もかけて聴いているうちにそれらは掛け替えのないピースとなるのは間違いありません。

 

初めてこのアルバムを手にされる方、聴いて途中で投げ出された方のために、このアルバムを聴くポイントを伝えたいと思います。

それは、簡単に言ってしまえば、二枚目(Disc2)から聴いてください、ということです。

一枚目は最初のうちはいいのですが、3曲目に問題があります。

「虎がハマナスに出会う時」。穏やかなシーンが一転……。度肝を抜かれ、続きを聴く気が失せてしまった方もいらっしゃるかと思います。この曲のインパクトが強烈すぎて、一枚目の残りの曲が悉く色あせて感じられます。

せめてこの曲はディスクの最後のほうに持っていくべきだったと思います。これに比べて二枚目の内容はバランスが良く、緊張が持続し、飽きさせません。Disc1で挫折してしまった方は、是非Disc2から再チェレンジしてみてください。

 

では、印象に残るピースをコメントしましょう。

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両ディスクとも、冒頭曲は力の入ったものとなっています。

ここは外さず聴いてみましょう(「衝動」と「終焉」)。ドラマティックで印象に残るメロディー・ラインです。「終焉」のメロディーはどこかで聴いた往年の名曲を思わせます。

 

ヒーリング系の曲(ヒラリーは「クラシカルな曲」と分類)も各ディスク3曲ずつ入っています。

巻頭曲を聴いたら、これらを纏めて聴いて「耳慣らし」をするという聴き方もありだと思います。

日本人二人の作品はここに分類(「微風」と「メモリーズ)。他「告別」「ささやき」「2つの小品(演奏会プログラムによると「ワルツ」と「クリスマス・セレナーデ」の二つから成る)」「慰撫」の6曲です。ある種の哀しみに裏打ちされた佳曲グループです。

 

前衛曲にも勇気をもってトライしてみましょう。

聴けば聴くほど魅了されてくるはずです。「虎がハマナスに出会う時」「記憶ゲーム」「陰」「眼内の嵐」「浮揚」の5曲。前述のように「虎は~」最後に聴くべきでしょう。

五月蝿いかもしれませんが、鑑賞者と鑑賞対象という古典的な安定した関係を崩してしまうのが現代作品だと思います。聴衆との一体を目指す、ロック・フェスティヴァルの乗りに近いものがあります。

 

ボーナスの「カフェ・コルタディート」は聴きやすい曲です。

ヒーリング系のグループに入れておきましょう。

 

最優秀曲「カウアイ島の腹立たしい鳥たち」は?

公募の第一位に輝いた曲ですが、面白さはあるものの、良い曲かどうかは判断に迷う所です。

 

レーラ(レラ)・アウエルバッハに注目

本盤にもプロコフィエフ調の「記憶よ、語れ」が収録されておりますが、2016年3月27日(日)の東京・春・音楽祭で自作曲『24の前奏曲』の演奏会が予定されております。

 

◎これらを部分的に聴きつづけて、慣れたら最後に通しで聴いてみましょう。

述べた曲以外にもお気に入りの曲が見つかるかもしれません。

 

録音は極めて優秀。

音の臨場感が素晴らしく、しかもほとんどワン・テイクなのではないかと思われます。

 

ライヴとレコードとの差異

2013年の来日では「軽運送」「第3の溜息」「陰」「2つの小品」「眼内の嵐」「メモリーズ」アンコールで「告別」「133…を下らないテンポで」が演奏されましたが、本盤よりゆっくり目のテンポで、わかり易く、感動的な演奏でした。

レコードでは彼女らしく「冷めてあっさりした」所が表に出ているようです。今回(2016年6月来日)リサイタルでの演目には「地上の青い曲線」が取り上げられます。ピチカートから始まり、統合的な旋律で感動的に締めくくるこの曲がどのように演奏されるか、今から楽しみですね。

執筆者:徹(ペンネーム)

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