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超穴場!訪日観光客とノスタルジックな町・大塚を歩こう!

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最近の訪日観光客は、グーグルマップを片手に個人観光を愉しんでいるようです。築地、銀座、浅草、渋谷、原宿、お台場あたりは、もはやガイドは必要ないのかもしれませんね。訪日観光客の中には、トリップアドバイザーやSNS等で日本人よりも観光情報に詳しい方々も!

そんな中で、まだ観光地として掘り起こされていない町「大塚」を紹介していきますね。豊島区のボランティアガイド「大塚物語る」さん主催の大塚散策で学んだことを一部参考にさせていただきました。

大塚ってどんな町?

都内に住んでいても、大塚を降りたことのある人は少ないのではないでしょうか。メジャーな観光地の池袋と巣鴨に囲まれて、何とも地味な印象。大塚駅の乗車人員は57,330人/日池袋駅の489,006人/日には遠く及ばず。(乗車人員情報は2017年wikiを参考)

ざっくり大塚の歴史

大塚にある天祖神社の歴史は古く、2023年には創建700年となります。1903年に大塚駅が開業し、当時の乗降客数は10~50/日だったそう。日露戦争の前年・1903年には、歴史上の人物、幸徳秋水による平民社(社会主義の中心)が建ちました。

そして関東大震災の翌年、花街(芸者の街)である三業地が形成。三業通りには、待合18軒、料亭85軒、芸者200人規模の三業地が現れました。

1945年、山の手空襲により大塚界隈が焼け野原に。1954年丸の内線大塚駅が開業し、1969年には大規模の区画整理事業が始まりました。そして2013年大塚駅前にアトレが出店!2017年は、南口駅前広場を再整備し、イベント開催ができる広場「TRAMパル大塚」ができました。2018年に4つ星ホテル「星野リゾートOMO5」ができ、大塚が注目の観光拠点になるのは間違いないでしょう。

大塚が観光拠点としてオススメな理由

  • 山手線池袋の隣という利便性。
  • 都心にもかかわらず、飲食等の物価が安いこと。
  • 丸の内線、JR、都電と、3つの線を自由に使える。特に都電は味わい深いので、訪日観光客と乗りたいですよね。
  • 飲食チェーン店が少なく、大塚ならではの面白い酒場がたくさんある。しかもリーズナブル
  • 観光地化されていないノスタルジックな街並は、訪日観光客に新鮮に映るはず。
  • 現在は数店舗のみとなってしまったが、かつて花街(芸者の街)として栄えた通りがある。
  • 有名ではないけど、オススメの桜並木がある。

大塚はここを抑えよう!訪日観光客におすすめのスポット

大塚駅は北口と南口に分かれており、メジャーは南口、マイナーは北口といった印象です。

星野リゾートOMO5

OMOって何?という方へ、星野リゾートOMOのコンセプトを引用しました。

それは、観光をきわめた、まったく新しいスタイルのホテル。

その街だけの楽しさや美味しさを私たちならではの目線でご紹介したり、旅する心をくすぐる仕掛けをご用意したり。

ビジネスホテル、高級ホテル、民泊など宿泊のカタチはいろいろあるけれど、そのどれとも違う、“街を楽しむという視点”から、新しい宿泊体験をお届けしていきます。

それぞれの街にあふれるステキな刺激に、思いきり飛びこんでください。

旅のテンションをあげるホテル「OMO」

1Fのカフェレストランは、1000円前後で気軽にランチできるお洒落な場所。2Fのロビーラウンジへ向かうエレベーター脇には、大塚観光マップが掲示されており、大塚のおすすめグルメ情報などをゲットできますよ!

また、ホテルから大通りを挟んだ向かいに、星野が開発した「大塚のれん街」が出来ました。古民家居酒屋、カフェ、和食など横丁風の一角です。

空蝉橋(うつせみばし)

北口を左手に曲がり、空蝉橋へ向かう坂道は、春は見事な桜並木がみられるそうです。

桜の幹が垂れ下がり、歩きながら桜に触れることができる絶景スポット。新緑の季節を歩いたので、次回桜の時期に歩いてみようかな。

空蝉橋の由来は、橋の下にあった出世稲荷神社の大きなアカマツに群がったセミの抜け殻にちなんだそうです。西にはスカイツリーが、東には上池袋のゴミ焼却炉が見えます。また、4つの鉄橋が連なる景色も珍しいようですね。

大塚台公園のSL

空蝉橋から都電沿いに、向原駅方面へ下ると小さな「大塚台公園」にあたります。公園内には昭和48年に廃車となった蒸気機関車がひっそり展示。地球を23周走ったそうです、お疲れ様ですね。

都電の薔薇

都電向原駅から大塚駅まで、線路に沿って世界の薔薇が鑑賞できます。通称「薔薇ロード」と言われており、5月~6月にかけて色とりどりの美しい薔薇を歩きながら愉しめるのが嬉しい!タイミングが合えば、路面電車と薔薇のツーショット写真を撮影できるかも?!

天祖神社

南口にある歴史ある神社。かつての巣鴨の鎮守様であり、毎年9/17に例大祭の神輿が見られます。また、樹齢600年高さ25mの夫婦イチョウは、紅葉の季節「いちょう祭り」の時期がオススメですね。

鳥居下にある子供に授乳する狛犬の石像は必見です!英語の参拝方法パンフレットや、黄金の英語みくじなど、外国語対応も万全です。

かつての花街三業通りを歩こう

南口にある三業通りの起点は、バッティングセンターです。観光の合間にバッティングセンターで肩慣らしをしても愉しい。

大正時代に生まれた三業地(待合18軒、料亭85軒、芸者200人)は、現在はほとんどが廃業しているそうです。2017年現在は、「うなぎ 宮川」「料亭 和可月」「割烹 松し満」で芸者遊びができるようです。

詳しくは、大塚産業組合まで。

TEL:03-3941-3042

受付:16:00~19:00

大塚季節のイベント

大塚は季節のイベントが愉しめる街。訪日観光客が町の人々と一緒に触れ合える「町のイベント」は、ぜひ行ってみたいですね!

詳しくは、「南大塚ネットワーク」でチェックしてみましょう。

  • 南大塚桜祭り(桜の時期)
  • 春の大塚バラ祭り(5月)
  • おおつか音楽祭(6月)
  • 東京大塚阿波踊り(8月)
  • いちょう祭り(12月頃)

都電大塚に乗って行けるオススメ観光スポット

大塚は派手な観光地ではないので、大きな観光スポットの中継地として散策するのが良さそう。それも、池袋の隣駅という利便性から可能となります。

大塚の次に行くオススメの観光ルートはこちら。都電に乗って行こう!

  1. 都電 雑司ヶ谷または早稲田駅で降りて、「椿山荘」の立派な庭園を散策しませんか?紅葉やクリスマスシーズンがオススメ。
  2. 都電 東池袋四丁目駅で降りて、「サンシャインシティ池袋」~池袋までの散策も楽しい。

好アクセス、リーズナブル、ノスタルジックな大塚の魅力を広めよう!

大塚は歩いているだけで、ほっこりする優しい街です。季節のイベントで街の人々と触れ合ったり、穴場の桜並木を満喫したり、暖簾をくぐる昭和スタイルの居酒屋をハシゴしたり…散策するだけで、じんわりと味わい深さが伝わってくるエリアです。

おすすめ飲食店をはじめ、紹介した観光スポットをMY MAPにまとめました。詳細を地図で確認する場合は、以下「大塚散策マップ」をご覧ください。

大塚散策マップ

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