子どもの頃から飽き性で、一つのことをコツコツ続けることが苦手だった。いわゆる熱しやすくて冷めやすいタイプ。
小説でも漫画でも好きな作家は飽きるまで読みまくるし、高校時代はチャップリンと50年代古き良きアメリカ映画に思いをはせ、90年代は「アメリカ横断ウルトラクイズ」と植木等にハマりました。
たった数か月間だが、恋焦がれた有名人は数知れず。
東儀秀樹の貴族的な美しさに見惚れ、映画「ピンポン」で新(アラタ)のサラサラヘアに夢中になった。森山未來への気持ちは徐々にアツくなった気がする。スピッツの草野マサムネの変わらぬ少年ぽさと素朴な歌声に癒されてみたり、最近では「あいのり」で人気を博したシャイボーイの純情に涙した。
数年前は遅まきながらも「スラムダンク」「黒子のバスケ」をそれぞれ一週間で読み切り、バスケに捧げる主人公たちの熱き青春を思い出して独り余韻に浸っていた。
「好き」に対する基準がバラバラで、花火のように一瞬で飛び散る「マイブーム」。その繰り返しに慣れている周囲や家族は「ああ、また始まったか。」と見て見ぬふり。
若い頃は「飽き性」がイヤで、自己嫌悪の日々。しかし飽き性でも、考え方次第では物事を続けられるのでは?と思い処方箋をまとめました。
飽きっぽい人は、変化が好きな人。
飽きっぽい人は、新しいモノ好き。
流行にも敏感で情報収集が得意。けれども、ある程度の知識や情報を集めたり、技能を習得するとパタッと気が済んでしまい、スパッと飽きてしまうのです。熱が冷めたあとは、即効でやる気が萎む。
では、やる気を維持するにはどうすれば良いか?
答えは簡単です。「好きなこと」「長続きさせたい趣味や仕事」に変化を与え、定期的に新鮮な風を入れてあげれば良いのです。
次からは実体験を具体的に話していきますね。
学生時代は部活に挫折したワタシが、大人バレエにコツコツ15年間通えた訳は?
バレエのレッスンは、ハッキリいって辛いです。
柔軟は身体がミシミシきしむし、大人になってハーハー息切れしながら飛んだり跳ねたり、はたまたトウシューズを履き全体重をつま先にあずけて片足立ちで踊るなんて「拷問か?!」と思っちゃいますよね。そんな苦しいこと、高いお月謝を払ってまで続けるのは何故?
答えは、身体の変化が嬉しいから。
成長期の子供ではなく、たとえ大人になっても身体は改造できるのです!ガチガチだった身体が少しずつ柔軟性を取り戻し、タプタプのお腹が引き締まり、「姿勢が綺麗だね!」と褒められるようになる。
練習を定期的に行うことで、今まで気づかなかった「筋肉の変化」を実感し、動かなかった身体が少しずつ「自由に動けるようになる」。
大人になっても、少しずつ成長できる!変化できる!という新鮮さが、飽きっぽいワタシでも長続きできたのではと思います。バレエに関わらず、筋トレや他のスポーツでも「身体の変化」が嬉しくなり、習慣化して運動が継続するのではないでしょうか。
飽きっぽいひとは、1つでも「長続きした!」という成功体験を作ると、他でも長続きしやすくなる
バレエのレッスンを15年間休まずコツコツ取り組めたことは、私の人生の中で「長続きした!」という成功体験の1つです。
そして1つでも物事を長続きできた人は、次からは「気負わずに物事を長続きできるコツ」を自然と会得できるような気がします。
次からは、実体験を踏まえて「長続きのコツ」を考えていきたいと思います。
長続きのコツは、ゼロイチで考えない!
- 完璧主義者にならないこと。
- 目標設定をはじめから上げすぎないこと。
- できなかった日があっても自分を責めずに、実行できた日を評価してあげること。
- 変化や新鮮な発見を見つけて、愉しみをみつけること。
- 生活環境の変化は、挫折しやすい危険ゾーン。環境変化に合わせて、やるべきプランも柔軟に変更してみては?
計画通りに進まなかったからといって、今まで続けてきたモノを放り出すのは勿体ない!計画通りできる日もあれば、疲れちゃってできない日が何日も続いても良いのです。
長い年月の中のたった1週間や10日なんて些細な時間。頑張れる時期は集中してガシガシ取り組めば良いし、他で忙しくなったり疲れてやる気がなくなっちゃった時は、緩めに続ければOK。
飽きっぽい人は、全てを長続きさせようと思わなくてもOK!
移り気気質は、直すのが難しいし、直す必要はないと思っています。飽きっぽい人は、次から次へと新しいことへ挑戦する行動力があります。
常に新しいモノ・コトを追うハンター気質を満足させるよう、「この部分は長続きさせなくてもOK」とか「気分しだいで止めるのもあり」など臨機応変に考えましょう。
飽きっぽい人でも工夫次第で長続きできる
飽きっぽい人は、変化を楽しめるようなモノと相性が良いので、そういうものを選んで続けてみてはいかがでしょうか?例えば、「カラダやココロの変化」「対象者の変化」「新鮮な経験、ワクワク感」などが実感できる趣味や仕事が相性が良い。
それ以外でも、「一緒に切磋琢磨できる仲間やライバル」がいると、励みになるので続きやすい。また自分自身が飽きないよう変化を愉しむ工夫をしてみてると、自然と長続きするかもしれません。