クラシック音楽&ライブ鑑賞

ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン 2017 ラ・ダンス 舞曲の祭典 ♬コンサート記録

更新日:

こんにちは、かりんです。GW開催のラ・フォルジュルネ2017のコンサート記録です。

クラシックマニアの旦那さんが、数か月前の記憶を一生懸命たどりながら書き綴りました♬ラフォルジュルネでコンサートを愉しんだ人に『ああ、懐かしいな~。』と思い返してもらえれば幸いです(*''▽'')

ラ フォル ジュルネの回顧録~2014年&2015年~

こんにちは、かりんです。ラ フォル ジュルネ 2017『La Dance』でも沢山の素晴らしい演奏に出会えました。 2017年のコンサート記録を書くまえに、ラフォルジュルネ2014&2015の記事をま ...

続きを見る

ラ フォル ジュルネ 2016で3日間、音楽の旅へ行ってきた♪

毎年恒例の『クラシック・コンサート祭り』@有楽町・丸の内エリアへ行ってまいりました! ラ フォル ジュルネ 2016です。 スポンサーズリンク [ad#ad1]   初期の頃は、著名なクラシ ...

続きを見る

ラ フォル ジュルネ 2016のコンサート記録を書いてみた♪ 

こんにちは❢ クラシック音楽に全く精通していないけれど、愛好家の旦那にずうずうしくも便乗して、コンサートを愉しんでるチャッカリ者の "かりん" です☆ ラ フォル ジュルネの夢のような音楽祭から、2か ...

続きを見る

 

 

ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポンについて【20175/3(水)~5/5(金)】

 

規模が縮小しつつも、コアな音楽空間を現出。

協賛企業の減少の所為か、地上広場、地下広場のコンサートは減少、大ホールのコンサートも空席が目立つなど、客数的には例年に比べ寂しかったですが、スタッフの方たちの丁寧な応対が際立ち、今年も思い出一杯のコンサートを満喫しました。

今年のテーマはラ・ダンス 踊りにちなんだ、もしくは踊りに直結した名曲、レア名曲が厳選され(踊り付き演奏もあり)、三日間に集中的に演奏されました。音楽ファンにとってこれほど至福の時はないでしょう。CDで聴く機会のほとんどない打楽器の曲が多数取り上げられたのも今回の特徴です。ライヴならではの躍動感、高揚感を味わいました。

 

 

5/4(木)ラ・フォルジュルネ コンサート記録

1st コンサート 安江佐和子(パーカッション)稲垣聡(P)北村典子(ダンス)

(夏田昌和:草原のよろめき太鼓 ドビュッシー:月の光 ヤコブTV The Body of your Dreams ピアソラ:リベルタンゴ、オブリビオン ジョン・ササス:マトルズ・ダンス)

導入部の口笛と女性(北村さん)の登場でたちまち別空間に誘われました。続いて安江さんの太鼓の独奏。ドビュッシーではマリンバ演奏。レースの衣装の北村さんとのダンス競演が素晴らしかったです。次の録音演奏によるThe Body~では衣装を替えた(赤のボーラーハットに黒のパンツ・ウェア、白の手袋)北村さんのモダンな踊りに引き込まれました。ピアソラはビブラフォンによる詩情溢れるもの。小太鼓を連打する最後のモトルズ・ダンスはピアノ共々激しいリズムを刻み、圧倒的な高揚のうちに演奏を締めくくりました。

画期的な演奏会であり、これぞ、ラ・フォルジュルネといった公演でした。

 

 

2nd コンサート ドミトリー・リス指揮 ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

良くも悪くも大衆向けの演奏でした。まず、必要以上に大げさな指揮が気になり、興を殺ぎます。演奏も無難すぎて、ぬる目でした。指揮が決まって拍がピシッと揃えばいいのですが、甘く入り、全体に柔らかくぼんやりしたサウンドになりました。ゆったりめの曲では効果的だったと思います。

(グリンカ:幻想的ワルツ ハチャトリアン:バレエ「くるみ割り人形」から 花のワルツ シベリウス:悲しきワルツ ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「ウィーンの森の物語」 ラヴェル:ラ・ヴァルス)

 

 

エリアコンサートとして

◎小林倫子 ヴァイオリン・リサイタル 津島啓一(pf) 丸の内オアゾ「おおひろば」

(ヴィタリ:シャコンヌ サラサーテ:序奏とタランテラ バルトーク:ルーマニア民族舞曲 アンコールはパラディス:シチリアーナ)

昨年に続き、小林さんのヴァイオリンを満喫しました。奇をてらわず、伸びやかで素直な音が耳に心地よい。オン・マイクでしたが、オフでも良いのではないかと思いました。

 

 

5/5(金)ラ・フォルジュルネ コンサート記録

 

1st コンサート “カルト・ブランシュ”小曽根真&アレクセイ・ボロディン ピアノ共演 “カルト・ブランシュ”

  • (デュオ)モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ短調K.488から 第一楽章
  • (ボロディン・ソロ)ショパン:アンダンテ・スピアートと華麗なる大ポロネーズop.22
  • (小曽根ソロ)ピアソラ:ローラズ・ドリーム
  • (デュオ)モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ短調K.448から 第3楽章
  • (アンコール)レクオーナ:ヒタネリア
  • 後半は二人のアドリブ・ソロ競演となりましたが、ボロディン氏のピアノの前にさすがの小曽根氏もタジタジの観がありました。

 

 

2nd コンサート  井上道義指揮 シンフォニエ・ヴァルソヴィア

林英哲(和太鼓)ピョートル・コストゼワ&ピョートル・ドマンスキ(ティンパニ)英哲風雲の会(和太鼓ユニット)

グラス:2つのティンパニとオーケストラのための幻想的協奏曲

石井眞木:モノプリズム(日本太鼓群とオーケストラのための)

グラス作品では、ティンパニの鈍重な連打とアメリカ的な軽快な弦の旋律の対比が印象的でした。モノプリズムは締太鼓の弱い連打から大太鼓の強打まで「見所」満載でした。オーケストラ・パートは現代音楽風なロングトーンが多く、難解です。どちらも今回のラ・フォルジュルネに相応しい演目だったと思います。

 

 

3rd コンサート  中野振一郎チェンバロ演奏会 踊るダンスから聴くダンスへの道程〈バロック誕生の17世紀、そして18世紀へ〉

(フレスコバルディ、フローベルガー、ルイ・クープラン、パーセル、ラモー、デュフリの曲 アンコールはロワイエ)

1015分開演という相当遅い演奏会。要点をついた簡単な解説を織り交ぜながら、演奏が披露されました。短くも華麗な曲で、しかもコアな選曲。あっという間に終わってしまい残念。踊るための舞曲から専ら聴くための舞曲への移り変わりがテーマでした。こちらの耳がチェンバロに慣れておらず、なかなか舞曲と捉えづらいところがありました。

 

 

5/6() ラ・フォルジュルネ コンサート記録

 

1st 展示 第一生命保険 日比谷本社での「ナンネルとヴォルフガング」展を観てモーツァルトの姉、ナンネルの数奇な運命に思いを馳せました。

 

エリアコンサートとして

◎アルゼンチンタンゴ・カルテット KITTE 一階アトリウム

会田桃子(vn ヴォーカル)鈴木崇朗(バンドネオン)高杉健人(コントラバス)三枝伸太郎(ピアノ)

(ガルデル ロドリゲス ディセポロ スタンポーニ フェデリコ ピアソラの各作品)

選曲と会田さんの司会進行がうまく、情熱的で楽しい演奏会でした。タンゴがぐっと身近に感じられました。観客も多いに盛り上がっていました。

 

今年も大満足のコンサートずくめだったラ・フォルオジュルネ・オ・ジャポン。来年はどのような音楽の祭典になるでしょうか。小規模ながらも同趣向の催しが続くことを願ってやみません。

 

【執筆者:徹】

 

-クラシック音楽&ライブ鑑賞
-,

Copyright© シャンタル・デュモ , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.