こんにちは、かりんです。
人気の高尾山はお手軽に登れるけど混んでいるので避けたい!という方にオススメの超穴場ハイキングスポット「藤野」エリアを紹介します。
ストレス解消をしたい方、運動不足な方、登山は敷居が高いけど軽いハイキングを愉しみたい方は「藤野」へ行こう!
「藤野」でたっぷり森林浴をして、さらにアートも満喫しちゃいましょう。
新宿からJR中央線で70分。アーティストが集まる町「藤野」
神奈川県にある藤野駅は相模湖駅のとなり。昭和のおもかげが残る懐かしい里山、美しい相模湖が見下ろせる絶景...「藤野エリア」は「手作り・ものづくりの町」として多くのアーティストが暮らしております。
藤野注1が「芸術の町」となったきっかけは遥か昔...戦時中まで遡ります。当時、藤田嗣治や多くの画家たちが藤野へ疎開したそうです。藤野の美しい自然は、多くのアーティスト達を癒し創作が生まれました。
そして1986年に「藤野ふるさと芸術村構想」が発足。30年以上経ったいまも、当時のアーティストによる30点近くの野外彫刻を鑑賞できます。
「芸術の町」藤野は、いまも多くの現役アーティストを魅了し続けています。彼らの作品を工房や観光所で手に取ったり、「ものづくり体験」を愉してみてはいかがでしょうか?
(注1:藤野)藤野町は、2007年3月に城山町とともに相模原市へ編入されました。2010年4月からは相模原市緑区の一部となりました。「藤野」という町名は示されなくなりましたが、現在も観光マップに「藤野エリア」として紹介されております。
藤野エリアで体験したい3つのこと!
自然豊かな藤野エリアは、都心からの好アクセスのアウトドア・スポットとして、これから注目したい場所です。いったいどんな体験ができるのか、みていきましょう。
1.手軽なハイキングコースから、充実のトレッキングコースまで
藤野駅を拠点として、登山やハイキングを愉しもう!
藤野芸術の道コース(コース6km 所要時間2~3時間)
JR藤野駅スタート~芸術の道を散策~JR藤野駅
登山道ではないので、森林浴を愉しみながらウォーキング。後ほど詳しく紹介します。
陣馬山コース(コース13km 所要時間6時間~7時間)
JR藤野駅~陣馬山~JR藤野駅
360度の眺望が楽しめる人気登山スポット。体力、経験も必須!
高尾山~陣馬山 充実登山コース(コース10km 所要時間7時間30分以上)
高尾山~小仏峠~景信山~陣馬山~JR藤野駅
1日のんびり登山を愉しみたい人向け。体力、経験も必須!
2.アートにふれ合い、芸術の町を堪能したい
藤野ではたくさんのアートに出会えます。例えば、藤野駅から徒歩10分ほどで「芸術の道」へ。芸術の道(6km散策コース)では、自然と調和した野外彫刻に癒されることでしょう。自然と触れ合いながら、芸術体験をしてみませんか?
アートの発信 ふじのアート・ヴィレッジ
9つのコンテナギャラリーとレストランが並ぶ、アート市場です。近隣に住む作家たちとの触れ合い、制作体験や実演も楽しめます。
藤野芸術の家
日帰りや宿泊ができ、家族や友達、団体合宿などの利用も可能。
山々に囲まれた自然の中、陶芸・木工・ガラス工芸を体験できる工房やキャンプ場も備えた施設。
予約不要で、大人や子どもが気軽に創作体験できるスポット。
古民家 ギャラリー&カフェ stadio fujino
陣馬山登山口から徒歩13分にある、週末のみ営業のギャラリーカフェ。
藤野駅から距離があるので、陣馬山登山の際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。藤野から全国の作家作品まで幅広く展示しているようです。
詳しくは、公式サイト「stadio fujino」まで。
3.土に触れて自然を満喫、里山体験しませんか?
藤野で地元の人々や土に触れ、ふるさとの田舎を訪ねたような「里山体験」ができます。都会の喧騒から離れて、考えるより感じてみよう。普段忘れがちなホンモノの贅沢をゆったりとした時間の中で味わってみたいですよね。
〇藤野園芸ランド
「芸術の道」沿いにある10数戸の農家が運営する観光農園。
季節に採れる「じゃがいもやさつま芋掘り」「栗拾い」「キノコ狩り」などが楽しめます。入園料は無料で、収穫したものを農家から購入できます。
〇藤野里山体験ツアー
地元のご家庭を訪問して里山一日体験。日帰りで里山散策や暮らし体験ができます。
主催:藤野里山体験ツアー運営協議会
詳しくは、藤野観光協会(TEL:042-684-9503)まで。
藤野「芸術の道」 で森林浴ハイキングをしてきました。
夏のハイキングは早朝からスタートがテッパンです。気温と湿度がグングン上がる前に、できる限り早めにスタートして、遅くとも午前中にゴールするのが大事。
そして、紫外線対策、水分補給、着替えやタオルを持参すると安心ですね。
JR藤野駅 7:20スタート
藤野駅へは立川駅や高尾駅から、中央線大月行きに乗ると良いでしょう。
観光案内所「ふじのね」は営業時間前でしたが、駅前で「藤野・なぐら地区てくてくまっぷ」を手にして出発!
[pdf-embedder url="https://tigrato.pink/wp-content/uploads/2018/07/藤野てくてくマップ.pdf"]
「てくてくまっぷ」上の、ピンクのルートが「芸術の道」。ルートを一周して、弁天橋を渡って往復しました。(約6km~7km、ゆっくり回って3時間)
「ふじのね」は朝8:30~オープンします。観光案内パンフレットの他に、酒まんじゅうやパン、採れたて野菜やドリンク類、藤野在住アーティスト作品を販売。
駅を出ると、正面にそびえる山の中から大きなラブレターが見えた!野外彫刻で藤野のシンボル「緑のラブレター」です。駅周辺からが一番よく見えます。
芸術の道ルートは、クヌギ・コナラなどの森林が素晴らしい!
園芸ランド内のクヌギ・コナラなどの雑木林は、日本の「森林浴の森100選」「かながわの美林50選」に選ばれております。今回7月に散策しましたが、特に春の新緑と秋の紅葉シーズンが見ごろだそうです。
夏の午前中は木陰の散歩が気持ちいい!森林浴をしながらウグイスをはじめとする鳥たちが、歓迎の挨拶をしてくれました。
夏場の百合の何とも艶やかでたくましいこと。
人や車両の通行が少なく大自然の中でクマに遭遇しては困ると、鈴を身につけながらの散策。
芸術の道ルートは、油断すると間違えるかも?!「てくてくまっぷ」でA○○などの標識や道順をチェックしよう!
「てくてくまっぷ」の地図で周るとき、いま自分がどこら辺にいるのかA○○などの木の標識を見ながら周ると良いですよ。
現地点の標識をみて、「てくてくまっぷ」で現在地を確認すると「あとどれくらいでゴールか」予想がつきます。
「芸術の道」ルートから「一般コース」の山道へ行ける道がいくつかあります。途中で登山道へ挑戦する際には、道の分岐点をチェックして体力と相談して歩くのも愉しい。
芸術の道で、お弁当を食べたり一休みできるオススメ休憩所
芸術の道を1時間ほど歩き、小休憩を取りたいときにオススメの場所が葛原神社(とづらはらじんじゃ)の脇にある「園芸ランド簡易休憩所」。
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こちらの脇道をてくてく歩くと、視界が広がり絶景の「園芸ランド簡易休憩所」が見えてきます。
シンプルな長テーブル&ベンチに簡易シンクも設置。屋根もあるので、日よけがてらお昼休憩も良さそう!
シンクで顔と首を洗って、気分爽快。
絶景で飲んだ水は、まるで100万ドルの水のよう。景色とベンチは貸切り、最高の贅沢気分を味わいました。
注)藤野園芸ランドおよび芸術の道には、飲食できるお店やコンビニは殆どありません。自動販売機がポツポツとあるのみ。十分な飲み物と軽食を持参すると良いでしょう。
芸術の道の通り沿いに農家経営の観光農園があります。
季節に応じて、芋ほりやキノコ狩り、栗拾いが愉しめるそうです。ちなみに7月中旬~8月中はブルーベリー農園「ぶるべの樹」でブルーベリー狩りができます。
通り沿いにのぼりが出ているので、興味があればのぞいてみては?
絶景に癒される
JR藤野駅からすぐ。相模湖を渡る弁天橋からの眺めは、息を飲むほどの美しい景観が広がります。
弁天橋からの眺める相模湖、その先の日連大橋、相模湖を囲む山々など。ずっと眺めていたくなる絶景スポットです。
早朝の相模湖、昼前の相模湖…時間帯や季節によって景色も移り変わるのが、自然の素晴らしいところですね。紅葉シーズンもまた格別の景色のはず。夏場は相模湖でカヌーをする姿も。
見事な包丁岩も、絶景スポットと言えるでしょう。包丁のような岩だからなのかな?ここから眺める山々や町の景色は、思わず記念撮影したくなるほど。
自然と調和した野外彫刻を探しながら歩く愉しみ
芸術の道には28点もの野外彫刻が点在し、ハイキングをしながら芸術に触れる愉しさも味わえます。
6~7kmをハイキングするのはちょっとキツイと思う方でも、野外彫刻を発見するという目的があれば足取り軽く散策できます。今まで見つけた野外彫刻をカウントするだけでも、達成感が得られるでしょう。
かつて大流行した「ポケモンgo」は、ポケットモンスターを見つけて倒すために運動不足解消に一役買いました。藤野「芸術の道」の野外彫刻も、多くの作品を見つけるために愉しみながらウォーキングできるはず。
残念ながら28点全ての芸術作品を見つけられなかったのですが、出会えた彫刻作品を紹介していきますね。
相模湖へ飛び立つような勢いある作品。弁天橋を渡る前にみれます。
右側の四角い枠は窓枠を表しています。この窓枠から雨雲と雨を眺めてみましょう。大自然の中でひときわ目立つ作品です。
他にも魅力的な作品がいっぱい!ご覧の通り、写真撮影映えする作品ばかり。
芽軸 H2 田辺光彰 作 植物が芽を出す時の凄まじいエネルギーを表現。光を求めるように南を指して傾いている。(上段左)
森の守護神 H3 佐光庸行 作 樹木の生命感あふれる姿やDNAの遺伝子も連想させる。過去から未来へ自然のたくましさを語り伝える。(上段右)
限定と無限定 H3 古郷秀一 作 周辺の環境を直接作品に取り込むため、細い鉄筋を幾重にも重ねて半透明の空間を作る。(下段左)
空を持つ柱 H3 土屋昌義 作 ステンレス板を組み合わせて造られた塔。陽光を反射し、自然と共鳴する音楽的空間を形づくる。(下段右)
東京から日帰り圏内。藤野でアートと自然に触れあおう!
藤野エリアは、どこか懐かしいふるさとのような素朴さと、大自然のなかでアートにふれ合える町です。
新緑の季節、キラキラとした日差しが眩しい夏の朝、紅葉の秋....季節ごとに異なる魅力を見せてくれるはず。里山で地元の人や、アーティストと対話するのもよし、野鳥の声に耳を傾け、青々とした緑、遠くにそびえる山を眺めるのもよし。自然の中で深く深呼吸をすると、ココロのもやもや、胸のつかえもスッキリ取れるのではないでしょうか。
藤野エリアの自然や人々は、温かく私たち観光客を迎えてくれる第二の故郷になるかもしれません。